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感謝の気持ちがもたらす効果と、習慣化する方法について

目次

感謝の気持ちを社会的・教育的側面から考える

スポーツやその他場面で「感謝の気持ちを持って」という言葉をさかんに聞きます。人間は一人で生きていけない為、感謝の気持ちを持つのは当たり前のことですが、もっと「自分が頑張ったから」「自分の為に」と主張してもいいように感じます。感謝の気持ちを発信することがもたらす社会的・教育的な側面を考えてみました。

周りの方への配慮

実際にお世話になった方々に対して、感謝をせずに仏頂面をしていたら、引き続きサポートをしてくれなくなってしまいます。感謝をしている旨を、きちんと発信をし、引き続きのサポートをお願いする意味で、周りの方へ配慮するという側面があります。そしてそういった構図が、日本人の美意識をくすぐります。

教育的な意味

特に子供・学生等は、世の中の仕組みを身に染みて分かっていません。自己中心的な性格になると、長い人生において、生きづらい状態を自ら作ってしまうことになります。そういったことを踏まえて、指導者は「感謝の気持ち」を子供・学生等に意識させるように、日々促しをしています。

日本人の特性

そもそも日本人は「感謝の気持ち」を表す表現がたくさんあります。

感謝の表現例
「ありがとう」「すみません」「お疲れさまでした」「恐縮です」「おそれいります」「助かりました」「お世話になりました」「ご馳走さまでした」

サッカーの長友選手の有名なおじぎポーズでもわかるように、感謝を表すジェスチャーもたくさんあります。日本人の社会では、感謝の気持ちを表現することが習慣となっているのです。

感謝の気持ちを持つメリットは?

感謝の気持ちを伝えると、相手が喜ぶだけでなく、自分の気持ちも穏やかになります。そういった経験をしたことがある方はたくさんいるのではないでしょうか?感謝の気持ちを持つことのメリットについて考えてみました。

感謝の気持ちは人間関係を円滑にする

感謝の気持ちをもつことができると、相手との信頼関係を構築することができ、絆をより深めるが可能です。人から感謝されると、感謝された側も相手に対して穏やかな気持ちになり、「こちらこそありがとう」という感謝の気持ちを自然と持てるようになる為です。

当たり前の行動だと相手が思っていても、その行動に対して感謝の気持ちを伝えれば、相手は自分の行動が人の役に立てているのだと実感することができます。

ビジネスにおいては、感謝の気持ちにあふれる職場は、従業員の自己効力感が高まり、結果として、職場への帰属意識が高まり、ひいては離職率の低下にもつながったりします。

感謝の気持ちは心身によい影響を与える

感謝の気持ちを持つと、脳内から幸せホルモンと呼ばれるセロトニン、集中力・意欲アップを促すとも呼ばれるドーパミン、癒し効果のあるオキシトシン、免疫アップなど脳内麻薬とも言われるエンドロフィンが分泌されると言われています。その結果、次に述べるような、様々な心理的効果をもたらします。

不安・ネガティブな感情を打ち消す

イリノイ大学の研究によると、幸せな人は不幸せな人と比較して平均9.4年も長生きする可能性があるそうです。感謝の気持ちを持つ人ほど、前向きな感情で心身が満たされ、免疫力のアップや血圧の安定など体調がよい状態が維持されやすくなるとのことでした。それに伴い、脳がリラックスした状態になるので、周囲とのコミュニケーションも円滑になり、自分自身も楽観的になるという研究結果が出ています。

感謝の気持ちで満たされた人は、感謝の気持ちに意識を集中している為、ネガティブな感情や不安を排除することができ、鬱症状の頻度や長さを抑えることも明らかになっています。

人生の喜びを最大化できる

私たちは、新しい服や車、高価なアクセサリーを買い続けても、それに慣れてしまうと当たり前のように感じてしまいます。しかし、感謝の気持ちを常に持っている方は、一つ一つの何気ない行動や状態を、ポジティブに捉えることができ、喜びや楽しさを人より多く見出すことができます。

人生を傍観するのではなく、自ら観察し、体験し、感じる、それを言葉に表すことで、真の幸せを味わうことができるのです。

自尊心を高めることができる

感謝することで、これまでの自分をサポートしてくれた方々や、自分の取り巻く様々なネットワークに気づくことができます。それらをキチンと認識をすることで、「こんな自分にサポートしてくれる人がいる!!」という、自分の持つ価値に認識することができ、自尊心、自己肯定感を高めることができます。

相手視点で物事を考えるようになる

感謝の気持ちで満たされた状態は、人のことに目が行ったり、優しくしたり、協力したり、手を差し伸べるといった二次的な行動を促進します。

ビジネスにおいては、仕事をしていく中で「上司だったらどう考えるんだろう」「お客さんから見たらどう思うんだろうか」というふうに、自分視点だけではなく、相手の視点から物事を考えることができるようになります。それが結果として、同僚や職場への主体的な行動、先読みした行動につながり、視野がさらに広がり、行動のレパートリーも増えるのです。

今日から行える感謝の習慣

感謝の気持ちで心を満たし続けることは非常に難しいと思います。どうしても後悔の念、苛立ち等は起きてしまうものです。ただネガティブな感情で心が満たされないよに、少しでも感謝の気持ちで心を満たすよう、行動をし続ける事は大切です。今から行えるありがとうの習慣について調べました。

毎日3つ良いことを書く

脳科学者がおすすめする方法は「毎日その日にあった3つの良かったことを書く」というものです。あわただしい一日を終えると、どうしても不満・嫌な想いばかりが記憶に残りがちです。しかし1週間毎日書いていると、感謝する力(何気ないことを有難いと思える力)が付いていきます。

同じ経験をしていても、そのとらえ方は人それぞれです。不満ばかりの毎日と思っていた人でも、良かった点に目を向けることで、改めて他人への感謝の気持ちが芽生えてきます。頭の中だけで考えるよりも、具体的に書くことで自分の考えをしっかり確認できます。

すぐに「ありがとう」を伝える

日々感謝の気持ちを少しでも感じたら、すぐに感謝の思いを躊躇することなく伝えることが大切です。何かをしてもらったら、すぐにはっきりと笑顔で「ありがとう」を伝えるようにした方がよいです。

変な間が空いてしまったり、か細い声でお礼を言っても、相手には伝わりにくいです。せっかく感謝の気持ちを伝えるのなら、きちんと相手に届くようにしましょう。

笑顔でいる

笑顔でいることはとても大事です。無理に笑う必要はありませんが、やわらかな表情は人を安心させ、親しみやすい印象を与えることができ、自分の心も穏やかになります。感謝の気持ちを生み出すための第一歩となる為、意識をした方がよいです。

感謝の気持ちの本質と日々の行動

感謝の気持ちを持つことは、様々な良い効果をもたらすことがわかりました。しかし、毎日「ありがとう」と言えば、幸せになれるわけではありません。感謝は、無理やりするものではなく、自然と沸き上がってくるもの、これが本質です。そういった状態にどうやって持っていくのかは悩ましいところです。

まずは、形からでもよいので、日常の中から「ありがとう」の種を見つけて、それを躊躇することなく「ありがとう」と口で発する事から始まるのではないでしょうか?

つまらない意地やプライド、日々の漠然とした不安をキチンと認識して、感謝の気持ちに置き換えていく。そういった行動の積み重ねが、結果として幸せを呼ぶのではないかと日々感じております。幸せや感謝の種は、日常生活の中にあふれているが、それに気づいていないだけなのです。

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